すでに団塊の世代の引退も終わり、本格的な少子高齢化社会で日本は人口減少が進んでいます。
さらに地方から都心部への人口流入で地方の過疎化が進み、ご両親が住む家が地方で子供は都会に居を構え、実家が相続されても誰も住み手がなく、空き家となってしまう空き家問題。
空き家は放置されると廃墟となり犯罪の温床となったり、いずれ倒壊の危険が出てしまいます。
このため政府は補助金制度などで空き家対策を講じていますが、補助金が不十分だったり、空き家の持ち主が分からない、そもそも人口が増えないなどなかなか解決の糸口がつかめていないようです。
兵庫県でも空き家のリフォーム費用補助や各地方自治体の空き家解体費用補助がありますが、要件が厳しかったり、かなりの手出しが必要、期間限定など積極的に利用しやすいとはいいがたい制度です。
不動産仲介会社も、古家で大がかりなリフォームが必要な低価格となる空き家は、手間ばかりかかって儲からないので扱いを避けています。
総務省統計局が2019年4月に発表した、2018年時点における住宅・土地統計調査の速報集計結果によると、全国の空き家数は846万戸で前回調査の2013年分と比較すると+26万戸(+3.2%)増加となっています。
兵庫県では、2013年に空き家が35万6500戸で、前回調査の2008年より約2万戸増加です。ただし地域格差は大きく、佐用町・洲本市・加東市の空き家率は特に高いようです。
多くの思い出ある家が無残に朽ち果てて迷惑な存在になっていく。。悲しいことです。
しかし、地方の空き家と言っても、ニーズが全くないわけではなく、特に一軒家はいつの時代もニーズの高いものです。
最近は新型コロナの影響や東京一極集中の限界から、地方回帰がはじまっております。
ただ、地方に行けば行くほど賃貸物件はなく、古びたあまり住みたいと思えないものばかり。
もともとニーズが少ないのでしかたないのかもしれませんが。
でも、築年数は古くても綺麗にリフォームされた家なら住みたいと思いませんか?
新築もリフォームも相当なお金がかかります。だから手が出しずらいと思います。
でも、今はもう住まない家でも、思い出ある家がリフォームされて、また本来の家として必要な人の役にたっていく、そんなみんながしあわせになれるお手伝いをさせてほしいです。